鳥の嘔吐について知っておきたいこと

こんにちは。秋になり少し肌寒い日が出てきましたね。毎年、秋冬には鳥の体調不良の患者さんが増えます。

なかでも、「鳥がごはんを吐きました」というご相談はよくあります。実は鳥の吐く行為には「吐き戻し」と「嘔吐」の2種類があります。

【吐き戻し】

発情や愛情表現として見られる行動です。鳥はオエッ、オエッという動きをしながら、口元へ餌を戻します。これはヒナやパートナーに餌を与える行動の名残で、必ずしも病気は限りません。

【嘔吐】

体調不良による嘔吐は、人や犬・猫のように下へ吐き出すわけではありません。鳥は首を左右(水平方向)に激しく振りながら、勢いよく内容物を飛び散らせます。写真では少し分かりづらいですが、嘔吐の様子をご紹介します。

我が家のオカメインコ、ゴマです🐤

ゴマは昔から年に1〜2回嘔吐をします。特に、換羽が激しくなる時期に起こります。

嘔吐の初めは、オエッというような、口を開ける仕草が見られます。

その後、首をブンブンと激しく振り、パラパラという音と共に周囲に餌がまき散ります。

そのため、ケージの網、壁、止まり木、おもちゃなどに餌や液体が広範囲に飛び散っていることがあります。

鳥の日々の体調チェックとして、「ケージの周りに餌が飛び散っていた」というのは、大切な異常サインです。鳥の先生によって様々な意見はあるかと思いますが、当院では嘔吐で疑われる病気として大きく

・胃の疾患

・肝臓疾患

・金属中毒

(・激しい換羽)

を疑い、検便とレントゲン検査を実施しています。見た目や問診だけでは原因を判断することはできないことも多いです。

鳥は体調不良を隠すのがとても上手です。野生では、弱っていることを周囲に知られると外敵に狙われてしまいます。そのため鳥は、かなり具合が悪くなるまで普段どおりに見えることも少なくありません。「まだ元気そうだから様子を見よう」と思っている間に、急激に悪化してしまうケースもあります。少しでもいつもと違うと感じたら、早急に動物病院を受診しましょう💡