バレンタインに気をつけたい 犬の「チョコレート中毒」のお話

本日はバレンタインデーですね。

この時期はチョコレートを口にする機会が増えるため、「チョコレートを食べてしまった!」という主訴で来られる方が毎年多く見られます。

「少しだけなら大丈夫かな?」

「ミルクチョコレートだから平気?」

そう思われがちですが、犬にとってチョコレートは危険な食品です。

今回は、飼い主さまにぜひ知っておいていただきたい

犬のチョコレート中毒についてお話します。


なぜ犬はチョコレートを食べてはいけないの?

チョコレートやココアには

テオブロミンという成分が含まれています。

テオブロミンはカフェインと似た作用を持ち、

  • 心臓
  • 呼吸
  • 筋肉

などを強く興奮させる物質です。

犬はテオブロミンを分解するのに時間がかかるため、体内に蓄積しやすく、中毒を起こしやすくなります。


どんな症状が出るの?

症状は摂取量や犬の体重、個体差によってさまざまですが、以下のような症状が見られます。

  • 嘔吐・下痢
  • 落ち着きがなくなる、興奮する
  • 震え、ふらつき
  • 呼吸が荒くなる(パンティング)
  • 心拍数の増加、不整脈
  • けいれん

重症の場合には、昏睡や命に関わる状態になることもあります。

症状は食べてすぐ出るとは限らず、6〜12時間後、長い場合は24時間以内に現れることもあります。

また、チョコレートには油分も含まれるため、膵炎を起こす可能性もあります。


どのくらい食べると危険?

危険量は 犬の体重・チョコレートの種類などによって大きく異なります。

一般的に

  • ダークチョコレート
  • 製菓用チョコレート
  • ココアパウダー

はテオブロミン含有量が多く、特に危険です。

体の小さな犬ほど、少量でも中毒を起こしやすいため注意が必要です。


もし食べてしまったら?

できるだけ早く動物病院へご連絡ください。

受診の際は、以下が分かると診断の助けになります。

  • 食べたものの種類(何チョコレートか、など)
  • 食べた量のおおよそ
  • 食べた時間
  • 現在の様子(元気・症状の有無)

チョコレート中毒には特効薬がないため、

体に吸収される前に胃の中から排出する処置が大切になります。

早期であれば、催吐処置(吐かせる処置)により重症化を防げる可能性があります。


バレンタインの時期に気をつけたいこと

  • チョコレートは犬の届かない場所に保管する
  • カバンや机の上に置きっぱなしにしない
  • お子さんがいるご家庭では「犬にあげない」ことを共有する
  • チョコレート菓子の包み紙・ケーキにも注意する

「落ちていたものを食べてしまった」

「留守中に袋ごとかじっていた」

というケースも少なくありません。


最後に

チョコレートは人にとっては身近なお菓子ですが、

犬にとっては危険な食品です。

「もしかして食べたかも?」

「少しだけだけど心配…」

そんな時は、遠慮なくご相談ください。